渋滞不可避

山口県広告大賞【学生部門】

「やまぐちの元気」をテーマに、その年における「その手があったか！」と思わせるような独創的な広告を表彰する企画に参加しました。

山口の行く先々には、目立たずとも確かに息づく歴史や文化があります。本ポスターでは、「青看板」を主要なモチーフに据え、キャッチコピー「※この先、歴史が渋滞中」を添えることで、カーナビの警告表示のような軽やかな語り口で、山口各地に広がる歴史の存在をユーモラスに表現しています。看板を道しるべとするならば、その先にあるのは単なる目的地ではなく、幾重にも折り重なる“歴史”なのです。

写真は、夏の河川敷を歩く中で撮影された一枚で、土手下からの視点で捉えています。手前に茂る土手草が季節感を表現し、道沿いには鮮やかなオレンジ色のガードレールが山口県道を示しています。これにより、地域の風景や時間の流れが象徴的に表現されています。

キャッチコピー「※この先、歴史が渋滞中」は、青看板の文字と同じ角度に配置し、視覚的な一体感を持たせています。また、「歴史」の文字だけをオレンジ色にすることで、ガードレールとの視覚的なリンクを強調し、山口の“歴史が生活の中に息づいている”というメッセージを込めました。

企画　　　　1時間

デザイン　　7時間

Photoshop / illustrater / iPhone 12 Pro